サーミスタはセラミックス半導体で、厳密にいえば素子ひとつひとつの特性が異なります。この素子の特性を一定の規格に均質化して互換性を付与する方法は、サーミスタ自体で互換性を得る方式とサーミスタに抵抗体又はROMを組み合わせて互換性を得る方式とがあります。 - 素子互換
抵抗を付加することなく互換性が得られます。サーミスタ定数Bがそのまま温度係数となるため、温度に対して大きな抵抗変化率を持っています。 - 合成抵抗式
抵抗を付加して互換性を持たせたもので、素子互換式より抵抗変化率は小さくなりますが、広い温度幅で高い互換精度が得られます。温度-抵抗特性の直線性が比較的得やすいことも特徴です。 - ROM互換式
サーミスタ抵抗値を測定して、そのサーミスタ固有の定数を決定し、それをROMに入力する事によりサーミスタの誤差を極めて小さくすることができるので、高精度測定が可能になります。 |